TUMI
補修費用一覧
掲載価格は税込です
ナイロンより先に革が痛む
TUMIのバリスティックナイロン生地は軍事用に開発されたというだけあり、耐摩耗性能は非常に優れ、防弾チョッキにも使用されているということです。
本体がナイロン生地の鞄というのは通常は底面付近から擦れによりほつれて傷んでくるのですが、TUMIの場合はバリスティックナイロン生地のおかげで持ち手などに使用されているレザー部分が先に痛み出します。
革は日々のお手入れが重要
革の痛みの症状としては乾燥によるひび割れや摩耗による擦り切れとなります。持ち手のレザー部分さえ交換すれば、バリスティックナイロン生地は丈夫なのでまだまだ使い続けることができます。
鞄自体が革のモデルは保湿クリームにてお手入れを日々行っていかないと、色褪せが起こり乾燥により革も擦り切れやすくなります。特に底の角部分は痛みやすいので注意が必要です。
持ち手の種類・モデル別
掲載の補修費用は両手分です
使用する革はタンニン鞣し
TUMIの持ち手の補修で使用する革は、タンニン鞣しのオイルレザーを使用しています。通常の革より乾燥し難く、また使い込むことによりしっとりと手に馴染んでいきます。(オリジナルの革より質はいいと思います)
革の色は基本的にブラックとダークブラウンはご対応可能ですが、それ以外のカラーの場合でもご用意できる場合がありますのでお問い合わせください。
巻き替えか全交換タイプに分かれます
旧モデルのナイロンベルトに革が巻かれているタイプについては革の巻き替えでの対応となります。現行モデルの付け根から全て一体型の革の持ち手については持ち手の交換となります。
旧モデル・・・ナイロンベルトに革が巻いてあるタイプ(本体がナイロンモデル)
・・・革のベルトに革が巻いてあるタイプ(本体が革のモデル)
現行モデル・・・付け根から革の一体型
三角モデル(旧モデル)
現行品は付け根から一体型ですがこの旧モデルは本体と繋がったナイロンベルトに革が巻かれています。付け根の形状が三角形はTUMI定番のモデル。オリジナルと比べても遜色のない仕上がりになります。
革は耐久性に優れたタンニン鞣しのオイルレザーを使用し、補強の芯材にも2種類の異なった素材を追加しへたり難く仕上げています。*こちらの補修はナイロンベルトに巻かれている革の交換となります。
補修費用
・革の巻き替え | 9.500円 |
・お預かり期間 | 1〜2週間 |
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ラウンド・そのほかの形状のモデル(旧モデル)
ナイロンベルトに革が巻きつけられている旧モデル。革の付け根部分の形状は三角以外はラウンドだったりスクエアだったりその他色々とあります。価格の違いは二つ折りになって握る部分の仕様により異なっています。詳細はお問い合わせください。*こちらの補修はナイロンベルトに巻かれている革の交換となります。
補修費用
革の巻き替え | |
・巻き込み仕様の場合 | 13.000円 |
・端揃え仕様の場合 | 9.500円 |
・お預かり期間 | 1〜2週間 |
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二つ折りモデル(旧モデル)
一番シンプルなナイロンベルトの握る部分のみに二つ折りに革が巻かれているモデル。*こちらの補修はナイロンベルトに巻かれている革の交換となります。
補修費用
・革の巻き替え | 6.500円 |
・お預かり期間 | 〜2週間 |
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現行モデルから旧モデルへ仕様変更
現行品のバリスティックナイロン鞄のモデルは、持ち手が付け根から全て革でできているので、旧モデルのように握る部分に巻かれている革だけを巻き変える事ができない為、補修ではなく持ち手の交換になります。現行品の仕様では芯材にスポンジを使用し柔らかい為、鞄や荷物の重さに耐えきれていないのが現状です。
その為、ナイロンベルトを使用した旧モデルに比べ現行品は耐久性が悪く経年により握る部分が柔らかいので捻れてしまったり伸びたり、革が裂けたりし易い傾向があります。持ち手の交換の際は耐久性の高い旧モデルのナイロンに革を巻いた仕様にて交換対応しています。(現行品の形状で耐久性を向上させたレザー仕様でも対応可能です)
基本的に現行品は旧モデルと持ち手の仕様が異なるだけなので、持ち手を旧モデル仕様に変更しても見栄えとしては問題ないかと思います。持ち手の長さについては依頼品に合わせてそれぞれ設定しています。
修理不可モデルがあります。
鞄の正面背面ともに持ち手と本体との四箇所の連結部分に、画像の連結金具が使用されているモデルのみ対応可能です。
補修費用
・持ち手の交換 | 12.000円 |
・お預かり期間 | 1〜2週間 |
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現行モデル耐久仕様に交換
現行品の芯材には柔らかいスポンジが詰められているので、握った感触はふかふかしていて初めは良いのですが、鞄の重さに耐えきれず徐々に伸びてしまい最終的には破断してしまいます。交換の場合は芯材に厚いヌメ革を用いているので耐久性は格段に向上します。
基本的には本体が革のモデル(オールレザーモデル)の場合に、持ち手が旧モデルへの仕様変更だとそこだけナイロンベルトになってしまう為、その場合には費用は高くなりますが耐久性を高めて製作した現行モデル形状の持ち手での交換という選択肢もあります。
補修費用
・持ち手の交換 | 24.000円 |
・お預かり期間目安 | 〜3週間 |
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その他の革の持ち手の交換
仕様により費用が異なるので画像添付にてお見積もりさせて頂きます。添付は鞄全体・持ち手全体・持ち手の本体との連結部分の画像をお願いします。持ち手の芯材にスポンジなど耐久性の低い素材が使われている場合は、革の芯材などを用いてオリジナルより耐久性を向上させて交換しています。
補修費用
・持ち手の交換 | お見積もり |
・お預かり期間 | ご相談 |
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肩当て補修
TUMIの肩当ての裏面は何故だか合皮素材が使われています。合皮素材は使っても使わなくても早くて2.3年で必ず劣化し塗装が剥離してきてしまいます。スーツやシャツに黒い粉が付いていたら劣化が始まっているサインです。補修交換の場合はもちろん革で行います。
TUMIの肩当て部分の仕様は色々あるので交換費用は画像添付にてお見積もりください。添付は肩当て全体の両面の画像をお願いします。*裏面の合皮部分を革に交換する補修です。
補修費用
・革交換 | 6.500円〜 |
・お預かり期間 | 〜2週間 |
付け根の補修
TUMIの鞄は鞄自体が重く(色々と補強されているので仕方がないのですが)その鞄にPCや書類など詰め込むと相当な重さになります。その鞄を左右の二箇所で引っ張る為、金具を固定している革が裂ける事がしばしばあります。背負い方により片側付け根が先に傷み易い傾向にあります。
交換の際には革のみだと徐々に伸びていってしまう為、内側にナイロンを挟み込み縫製して強度を高めて交換しています。付け根の形状や本体との縫製方法により補修費用は若干異なります。
付け根のパーツが縫い付けられている本体のナイロン生地が裂けてきている場合、ナイロン生地部分の補修は一部を除き不可となります。
補修費用
・付け根パーツ交換片側 | 3.500円〜 |
・本体側ナイロン生地の裂け | お見積もり |
・お預かり期間目安 | 〜2週間 |
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角擦れ補修
縁取りがされている革が擦り切れている場合は、擦り切れている部分周辺を取り外し新しい革で縁取りを行います。その際にそのままでは繋いだ部分に段差が生じるので繋ぎ目が目立たないように革を漉き自然に繋がるように加工しています(またはわざと段差をつけて補強パーツのような見せ方も)
芯材に丸い樹脂が使用されているパイピングの場合は芯材が飛び出してしまうと元の位置戻す事が難しくなるので、樹脂が見えてきた段階での早めの補修を推奨しています。
この場合は目立たぬように擦り切れている部分に革を巻き込んで補修を行います。表面が擦れている程度であれば革を宛てる補修ではなく、保湿を行い補色補修での対応で綺麗に戻せる場合もあります。
補修費用
・パイピング補修 | 1箇所/3.000円〜 |
・補色補修 | お見積もり |
・お預かり期間 | 〜2週間 |
リュック関連の補修
TUMIのリュックはバリスティックナイロン素材が使われているブリーフ鞄の頑丈さに比べるとやや壊れ易い傾向があるようです。リュックに使われているナイロン生地は、鞄に使われている生地に比べると薄いのか柔らかいのか裂けてしまいがちです。
また構造的にも問題がある場合が多く、補修が難しい事がしばしばあります(補修をしても構造的な問題で耐久性が維持できない)また一部に合皮素材が使われているモデルも多く、合皮素材は使用の有無にかかわらず経年により必ず劣化してくる素材なので、部分補修自体をお勧めしない場合もあります。
リュックのストラップのナイロン生地の裂け補修は基本的に不可となっております。また内側(裏面)の合皮が劣化している場合はその部分の交換はできませんが、ストラップ自体を革で覆ってしまうような補修方法であれば対応できる場合もあります。
補修費用は画像添付にてお見積もりをお願いします。鞄全体と裂けや劣化部分とその構造が分かる複数の画像添付をお願いします。
補修費用
・お見積もりになります。 |
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郵送依頼のご案内
郵送でのご依頼の場合は補修内容の項目で費用を確認していただき、該当のモデルなどがご不明な場合は画像添付にてお問い合わせください。その際には補修箇所のみではなく鞄全体と補修箇所の状態が分かるような角度の違う画像をいくつかお願いします。
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2008年から2020年までの
TUMIの修繕記事
現在ご覧いただいているサイトは2022年より新しくリニューアルしたサイトになります。旧サイトのブログには2008年から2021年までのTUMIの修繕記事の掲載がありますので、こちらも合わせてご覧ください。または旧HPにも一覧で掲載しているのでご参考にされてください。