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ショルダーストラップが長過ぎるんですけど〜。
今回の依頼品はJimmy Chooの小振りの鞄で本体に付いているDカンにショルダーストラップ側のナスカンで引っ掛ける一般的な仕様です。このショルダーストラップが長過ぎるんですということ。30mm間隔で穴が8個空いているので調節できる範囲は21cmもあるんですが最短にしても128cmという長さ、最長だと149cmです。
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長くても120cmぐらいが最長の設定になっているのが日本の鞄では一般的ですが、最短ですらそれ以上に長い設定です。海外ブランドなので外国人体型の設定なんだと思います。
前回のGUCCIの場合は逆に短すぎて斜め掛けできないということでしたが、これは外国人設定では斜め掛けではなく肩掛け(トートみたいな)で使う使い方だと思いますが、それだと日本人には長過ぎるというちぐはぐな感じに。
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ショルダーストラップを短くする方法
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ショルダーストラップが長過ぎる場合にはベルトの仕様にもよりますが通常は片側の付け根や、そこがダメなら美錠を固定している部分を詰めることで見栄えを変えずに長さを短くすることができます。
上の画像はストラップを美錠から外したところです。通常は美錠がついている側のベルトが短く調節穴が空いているベルト側が長い設定になっています。
どのくらい詰めるかによってどちら側にベルトで詰めたほうがいいのか決まりますが今回はというと元の長さが長過ぎるので詰める長さが36cmと結構詰めます。
これだと短い側で詰めるにはそもそも長さが足りない状態です。長い側で詰めるとなると穴が8個開いていますが使える長さが限られてしまいます。
そして今回のご希望としては斜め掛けと肩掛け、それに新しく作成する手提げのタイプという3wayで使いたいということでしたので、長さを調節できる範囲は広めに残しておく必要があります。
![JimmyChoo](https://ampersand-official.com/wp-content/uploads/2021/12/211209049.jpg)
両側に付け根部分がこのようなパーツになっているので、この部分を分解して両側のベルトから詰める長さをそれぞれ割り振ってカットすることにしました。
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詰めたらベルトに付け根パーツをセットして同じ縫い穴に縫い戻すので見栄えは変わりません。
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手提げの作成
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人工芝は映えを狙った訳ではなく革の断面を塗料で着色した際に少し表面張力で盛り上がる程度に塗布するのですが、そのまま平らな机や汚れないように新聞紙の上に置いてしまうと塗料が台にもひっついてしまいます。
なので点で支えて塗料が移らないように人工芝の上で乾燥させている次第です。作成するものが長尺になるとこの人工芝がどんどんつながっていく感じです。
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左が作成した手提げストラップに使用した金具で右がショルダーストラップに付いていたオリジナル。形状は似た感じのものがご用意できましたが、ただオリジナルは少しブラックニッケルメッキっぽい感じで気持ちシルバー色より暗めでした。このぐらいのブランドになるとオリジナルの形状やメッキを施しているので同じ感じのものを揃えるのは難しいです。
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手提げ完成です。ストラップの付け根部分はオリジナルと同じ形状にしているので雰囲気はあっていると思います。
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ストラップエンドぶらぶら問題。
街中でもストラップの余ったところがブラブラしていたり癖がついて反り上がっているショルダーストラップを見かけますがあれちょっと悲しいですよね。
今回も3wayで使われたいということでしたがご依頼の時点で明確な長さの設定が決まっていませんでしたので8個開いている穴の部分はそのまま残っています。
そうすると最短で使うときには8個分の長さとエンドのあまりの長さで約30cmくらいがブラブラしてしまいます。通常はこのような時は必要のない長(使わない穴)は穴と穴との途中でカットしてしまえば見栄えも損なわずブラブラ問題は改善できるのですが。
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なのでベルトループを追加してブラブラを抑えることにしています。こんな感じでループを追加することで二点で余ったベルトを固定できるのでブラブラ解消となります。美錠近くのループはもともとついているものです、下側が追加分のループ。
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詰めた後のショルダーストラップは最短で92cm、最長で113cmとなっています。日本人の体型だと90から120cmぐらいがショルダーストラップの標準設定になるようです。
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