TUMIの修理専門店ではないのだけれど。持ち手の作り置き篇

傷んだ現行モデルの持ち手
目次

前置き

現行モデルの持ち手の無惨な状況・・・

芯材がスポンジでは弱いです

何度が記事にしていますが、旧モデルに比べて耐久性が悪いTUMIの現行モデルの持ち手。旧モデルは折角の完成された仕様だったのに、本体のデザインはほぼそのままで持ち手だけデザイン変更しておいて耐久性が悪くなるって、これはある意味での企業努力なんでしょうかね。

鞄自体はバリスティックナイロンを使用し、販売されているナイロン素材の鞄の中でもトップレベルの耐久性の優れた製品なので、10年、20年(旧モデルですが)使われている方もいらっしゃいます。

そんな持ち手だけ弱い現行モデルを、耐久性に優れた旧モデル仕様へと変更してしまうというのが、当店オリジナルの補修方法となります。

現行モデルは柔らかいので捻れて千切れる

旧モデルへの仕様変更詳細はこちら

旧モデルの革の巻替え詳細はこちら

作り置き

鞄の修理というのは基本的に依頼された製品に合わせて、その都度パーツを製作したり切ったり貼ったりして補修することがほとんどですが、TUMIの旧モデルへの仕様変更については、修理というジャンルでは珍しくパーツを作り置きできる補修となります。

芯材を貼り合わせた革をベルトに固定

まずは付け根部分のみを縫製

TUMIの持ち手はモデルにより長さが異なり、私が把握している限りでは6種類あります。作り置きできると言っても長さ違いでそれぞれ用意しなければなりません。あまり出ませんがブラウンのモデルもあります(ネイビーカラーは対応していません)

芯材を挟み込んで二つ折して縫製

連結するベルト部分を二重補強

作り置き、間に合わず

依頼を見越して事前に作り置きをしておこうと思っても、持ち手を製作している間に続々と鞄が届くので、結局は作った側から取り付けていくことになる、というか毎回数が足りなくなっているのが現状です。

順番待ちのTUMIの行列

当店がTUMIの修理専門店であれば、持ち手だけ毎日増産しておけば在庫が保てて最短でご返却できるのですが、TUMIの他にも様々な品を修理しているのでそういう訳にもいきません。

昨年の移転をきっかけに、靴底周りの削る作業が必要なオールソールやリフト交換などの業務を辞めた事で、以前に比べればそこそこ効率的に運営できているとは思うのですが。

グラインダーを使用し削る作業が必要なオールソール・ハーフソール・リフト交換などの修理は受付していませんが、革の裂け補修やブーツの丈詰めなどの靴の修理については引き続き受付しています。

TUMIを吊るす

持ち手を本体の金具に縫製し連結した後は、発送まで少し吊るして置きます。持ち手はへたり難いように補強を施したしっかりした作りなので、しなり癖を付けるのに短時間ではありますが宅配の集配まで吊るして置きます。

持ち手の癖付け

タンニン鞣しの革を用いているので、その後は使用により自分の手の形に徐々に馴染んでいくと思います。併せて定期的に保湿を行なっていただければ、乾燥によるひび割れや色褪せなどを予防することができます。

おすすめの保湿クリーム

タピール社レーダーフレーゲ

仕様変更完成

旧モデル仕様の取り付け完成
ブラウン仕様

TUMIの持ち手交換につきましては慢性的に混み合っており、仕上がりまでにお時間を頂戴する事となり誠に恐縮ですが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  店主

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