TUMIの3WAY 手のひらで革を削る人と、このパーツの使い方。

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補修前
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傷みやすい側の持ち手

現行モデルの持ち手の交換や旧モデルの革の巻き替えでも両方の持ち手が同じくらい痛んでいる状態の方というのは少ないです。ほとんどが片側の持ち手が非常に痛んでいる場合が多いです(もしくは両側が極限状態になるまで使い込んでいる場合というのもありますが)

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左が正面側の持ち手

統計は取っていませんが恐らく正面側の持ち手が傷みやすいのだろうと思います。正面側を身体の外側にして持つと思いますがその場合、正面側の持ち手が手のひらで覆われます。

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手に触れる面積が広ければそれだけ触れる部分の革が擦れるはずなので当たり前ではあるのですが。水滴石穿とは言いますが、日々の使用で知らず識らずのうちに手のひらで革を削っている、ということです。

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握った時の手のひらの膨らみの跡?

現行モデルの場合は芯材がスポンジなので柔らかくフカフカしていているので、それが革の擦れに影響しているのかもしれません。柔らかいので握った際には潰れたりスポンジが寄って凹凸ができるでしょうし。

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重いTUMIの鞄にスポンジの芯材なんて使ってしまうので耐久性は期待できず包んでいる革も伸び放題。覆っている革が伸びてすでに付け根は芯材が入っていない状態です。入っていたとしてもスポンジでは耐久性にプラスの影響は与えませんが・・・。

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このパーツの使い方、知っていましたか?

今回はTUMIの3WAYリュックモデルについているこのパーツが主題なので、持ち手の交換についての詳細は関連記事を合わせてご覧ください。

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このパーツは何に使う?

このパーツは両方の持ち手がぶらぶらしないように持ち手同士を固定するベルトループだと思っていたのですが、実は持ち手同士を固定するのではなくて両方の持ち手を鞄に固定するパーツでしたが、TUMIの3WAYリュックモデルをお使いの方はご存知でしたでしょうか?

取説とかに使い方の記載があったりするのでしょうか?別件でお客様からのお問い合わせでTUMIのモデルを確認していたら、リュックで使用しているイメージ画像にこのパーツを使って持ち手が鞄に固定されているのを発見!

TUMIの持ち手交換・関連記事

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本体のボタンに固定できる

このパーツは両側の持ち手を連結するのではなくて、リュックとして使用の際に片側の持ち手を押さえ込んで鞄についているボタンに固定する役目になっていました。本体側に付いているボタンは付近に留めるものも無く、以前から何に使うのだろうか?と謎でしたがこれだったのか!と。

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リュックの際に持ち手がバタつかないようになる

リュックで使用する際には持ち手がぶらんぶらんなってしまうので両側を連結しておくものだと思っていましたが、このように鞄に押さえつけてしまう方がよりスマートです。

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恐らくTUMIの3WAYを使われてる方でもこのパーツの使い方をご存知ない方は少なからずいらっしゃるかと思います。このことを知る以前ですが、このパーツは使っていないので持ち手を交換した際には付けなくていい、というお客様もいらっしゃいましたので、知っていたら「使っていない」はずはないでしょうから。

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旧モデル仕様に持ち手交換
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手のひらで革を削らない為にする事とは?

皮膚や唇も冬乾燥するとカサカサになって擦り切れることもあると思いますが(私は毎年、唇が裂けます)保湿クリームだったり新陳代謝で冬が終わる頃には挽回できていると思います。

新陳代謝のない革は何もしなければ日々乾燥していきっぱなしです。なので革は使い始めから痛んでも痛んでいなくても定期的に保湿を行う必要があります。

お手入れせず革がひび割れたり硬化してから焦って保湿を行なっても、その状態を維持することはできるとは思いますが挽回することはできません。

オススメの保湿クリーム

革を定期的に保湿していると潤いがあるので手のひらとの摩擦による擦り切れも予防できます。また保湿クリームには汚れ落とし成分も配合されたものもあるので、手汗や汚れが付着しその影響で革が痛んでしまう事を予防する効果も期待できます。

「ミンクオイルでいいの?」とよくこの話をすると聞かれますが、ミンクオイルは基本的には使わない方がよろしいかと思います(店主の個人的見解です)。ミンクオイルは油分が強いので一般的な皮革製品にはあまり適していないと思います。使い続けると革の繊維がふやけてしまったり(それで裂けることもある)、オイル過多で常に濡れたようになってしまい艶がなくなることもあります。

またミンクオイルは高温多湿の日本の気候では、革に大敵なカビの栄養分にもなってしまう可能性もあるので、お手入れしているんだか火に油を注いでいるんだか(ミンクオイルだけに)ということでしょうか。

保湿クリームで扱いやすいのはサフィール社のユニバーサルレザーローションが保湿も汚れ落としも艶だしも一つで担ってくれるので用意しておくと便利かと思います。

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