ロンシャン修理専門店ではないのだけれど・・・。ストラップと底鋲篇

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たるまない底

ロンシャンは折り畳めたり軽くする為なのか、補強らしい補強は何一つありません(ホックボタンの裏ぐらい)なので荷物を入れれば入れただけ底は弛みシルエットは崩れてしまいます。

ですがこのざっくりした感じのシルエットもパリジャンらしくていい、という意見もありますし、逆に通常の鞄のように底板を入れてしっかりと安定させてほしい、という意見もあります。

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底鋲

底面を弛まないようにするには底板を入れることで改善できます。そして合わせて四隅と中央の5箇所に底鋲を取り付けることで、底が地面に触れ難くなり、擦れによる痛みの軽減ができます。

ときどき底鋲だけ付けて欲しいというご依頼がありますが、柔らかいナイロン生地に底鋲を直接取り付けても、安定しないので底鋲の取付けには四隅の補強がセットとなります。

底鋲の取付けには併せて四隅の補強が必要

底板は取り外しが可能です。鞄自体の軽さを損なわないように、底板はシンプルな黒い樹脂板になりますが十分効果を発揮してくれます。

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底板

一般的な既製品では、底鋲が四隅にしか取り付けられていない鞄が結構あります。電車の座席に座るとちょうど前に座っている人の鞄の底面がこちらに向いているのでよく観察できます。

それらは本来の底面を守るための底鋲というよりは、装飾的に取り付けているだけの感じかと思います。四隅のみだと荷物を入れた際に、一番垂れ下がる中央部分が床に擦れてしまいます。ですので当店では四隅と中央の5点に底鋲を取り付けています。

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底鋲のサイズは大き過ぎず小さ過ぎずのものを選んで使用しています。正面から見てもあまり目立たないサイズになっていると思います。底鋲の色はゴールドとシルバーから選択できます。

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底鋲を取り付けた状態

ストラップを使いたいのです

ネオシリーズやキュイールシリーズやそのほか始めからストラップが取り付けられるモデルがありますが、定番のオリジナル(ナイロン)シリーズについては手提げ、肩掛け仕様しかありません。

しかし重い荷物の時や、両手を自由にしておきたいマザーズバック使いとしては、ストラップ仕様が望ましい時もあります。そういう時はエンドパーツをカスタムすることでストラップ仕様に変更することができます。

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エンドパーツ、大きさまちまち

エンド部分を注視した事はほとんどの方はないかと思いますが、結構サイズが違っているんです。ちなみに持ち手の幅もモデルやサイズによって5.0mm程度違っています。

この部分のカスタムは始めはネオシリーズなどのように、オリジナルに近いハトメ仕様にし、ナスカン(引っ掛ける金具)で引っ掛けて使う方法で検討していましたが、このシリーズをお使いの方はお分かりだと思いますが、この仕様ですとオリジナルのナスカンでも取り外したり引っ掛けたりするのがギリギリな設定になっています。

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これはロンシャンオリジナルです

穴が端から離れているので一般的なナスカンでは届かず引っ掛けることができません。

ですのでオリジナルを模したハトメ形状でカスタムしたとしても、お客様がすでにお持ちの既存のストラップでは引っ掛けられませんし、恐らくストラップとして流通している製品でも適合するものはほとんどないかと思います。

ですのでどのナスカンでも取り付けられるような一般的なDカン仕様にてカスタムしています。

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この部分はナイロン生地が折束ねられていたり、ファスナーがあるので厚みがありモリモリしていて縫製し難いです。

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使用イメージ

もともとついていたエンドパーツより革の部分が大きくならないように設定しているので、見栄えも悪くないと思います。ストラップに引っ張られると付け根部分は上向きになりますし金具の張り出しも気にならないかと。

ストラップを取り付けられるようにカスタムできるので、ならばそれに合うロンシャン用のストラップを欲しい方もいるのでは?ということで現在検討中です。(ご要望が多ければという感じです)革で作ると高級感もあっていいかな、とかナイロンで長さ調整できる仕様の方が使い勝手がいいのかなど・・・。

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ストラップ仕様にカスタムした状態

既存のストラップが長い場合は短くできます

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ネオシリーズなど、もともとストラップが付属しているモデルで長い場合は短く詰めることができます。

引き手が壊れたらどうする?キーホルダーつける?

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オリジナルの馬の丸いチャーム部分とスライダーの連結部分は華奢な設定なので意識的に壊れやすいようにしているんじゃないかと勘ぐってしまいますが、折れたままでは使い難いしキーホルダーをつけるのもなんだかな〜。ということでチャームが残っていればこんなカスタムもできます。

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本体の革の色に合わせた革ベルトでチャームを連結して使えるようにすることが可能です。この部分のデザインもシリーズによって異なっているので、こんなバージョンもあるのでは?とはならないでしょうか。

ちなみにこのカスタムは同時にファスナーの交換依頼もあったので、その過程で合わせて交換となっています。ファスナー交換については別記事にてご紹介していますので合わせてお読みいただければと思います。

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