角擦れはリュックでも起こるのか?
これまでロンシャンのリュックの角擦れ補修は何度か行っているので、背負っているリュックでも角はそれなりに擦れてしまうのかもしれません。ただ鞄に比べるとご依頼は少ないですが。
馬の刺繍があるクラブシリーズなので革の断面は刺繍と同じ色に塗装してあります。リュックの場合はストラップが角近くに縫い付けられているのでセットする位置がギリギリです。
リピーター
今回のご依頼のお客様も角擦れ補修のリピーターの方ですが、ロンシャンの角擦れ補修はリピーターの方が多く、新しいプリアージュの鞄を購入されると新品の状態で取り付けられることが多いです。しかしナイロンから革になったからといって角がまったく擦れないというわけではありません。
ただ擦れていくだけを見守ることしかできないナイロン素材とは違い、革の場合は定期的に保湿することで現状維持が可能な素材です。また表面が擦れて色褪せてしまっても、補色補修することでほぼ元に近い状態に戻すことが可能です。
今回のリュックは新品ですが、はじめから背面の角に擦れた感じの跡がうっすらあったということでした。背面上部の角なので今後はそこまで擦れないとは思いますが、気にせず使いたいということなので底角と合わせて補強補修となっています。
保湿クリームは?
ミツバチが巣を作るときに精製する蝋と、化粧品などにも配合されているホホバオイル(植物油)で作られたサフィール社(フランス)の保湿クリームです。角に米二粒くらい塗布し塗り広げ、浸透したら乾拭きまたは軽くブラッシングすると軽微な色褪せも復元され艶が戻ります。
オススメの保湿クリーム
保湿は革が痛んでも痛んでいなくても定期的に行うことで、色褪せや擦り切れ予防になるので行ってみてください。
以上、リュックの角擦れ補強でした。
今使っているナイロンのリュックが古びてきたので(20年ぐらい使っています)新たにナイロンのリュックを作ろうかとしばらく思っていましたが、今年も春が来てもうすぐ夏になってしまうので、夏にリュックは背中が暑いので、今からだとトートかなと思っている、今日この頃です・・・。