MARNIよりマルニ

完全に切断されています

別件で犬に齧られたロンシャンの修理があったので、こちらの持ち手の裂けも、もしかしたら同一犯かもしれません。

片側は完全に切断され、もう片側は牙?の跡でしょうか部分的に傷んでいる箇所がちらほら。

革製品だと匂いでビーフジャーキーと勘違いするのか、靴とか鞄はよく犬に齧られるみたいですが、ナイロンを齧るというのは、余程何か気に食わなかったのか、それともいたずら癖がある通り魔的な犯行か。

補修方法は裂けている部分をまずは薄いナイロンで巻いて補強し、裂け目を跨ぐようにかがって縫製し強度を出します。その状態で持ち手としては使えますが、見た目が悪いので革を巻いて持ち手カバーのように仕上げます。

裂け補修完成

なので今回の裂けや損傷箇所がトップ(握る部分)付近でないとこの方法は採用できません。この鞄だと他の補修方法としてはベルト自体を交換というのもあります。

今回の鞄は本体のトップラインにナイロンベルトが直に重ねて縫製されているだけだったので、ナイロンベルトごと交換するという方法も選択肢にはありましたが、色や質感、厚みなどを比較すると代替候補となるベルトはちょっと安っぽいものしか見つけられませんでした。

また、そもそもナイロンベルトのまま使用していると、握る部分は徐々に手垢や擦れで傷んできてしまい、白っちゃけて見栄えが悪くなりがちです。なので色も丁度良いイタリアンレザーの用意もできたので革巻き仕上げを選択しました。

ご返却後、こちらの仕上がりの方が「マルニよりいい!」とお返事が。この鞄は編んであるような風合いのナイロン素材のみで構成されているので、恐らく他の素材は使いたくなかったのかな?というデザイン意図も伺えますが、価格もそれなりにするでしょうし、実用的には握る部分には革カバーがあった方が無難かと思います。

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